2016年にLOS APSON?がビビビっ!ときた作品の年間50選チャート!!!!!!!!!!!!!!!!

《11》V.A. / DIGITAL ZANDOLI

HEAVENLY SWEETNESS (FRA)


西インド諸島で1980年代に勃興したカリビアン・ダンス・ミュージック、“ズーク”のシンセやドラムマシーンを導入した録音を、フランスのディガー集団Digger's Digestがコンパイルした、ヌルゆるトロピカルなアルバム!!!

《12》坂本慎太郎 / できれば愛を

zelone (JP)


「顕微鏡でのぞいたLOVE」という分かりにくいテーマのもとに制作された全10曲と、それを分かりやすく表現したアートワークの、坂本慎太郎3rdアルバム!!! 今作のボーナスCDのインスト集が、酔い(良い?)DJ現場でバリ使えそうで、まったくもってウレPーーーのだっ!!!

《13》MC MANGO / THE BERRY BEST OF MC MANGO

majikick (JP)


黒人に妄想的憧れを抱き、ローファイでイルなドープビートで、アブノーマルなリリックをかまし密かに制作を続けている、札幌の山奥在住with山羊、MC MANGOによる2011年〜2015年のCD-R作品群からのベリーべスト盤!!! ラップやヒップホップだけでは済まない、雑多な衝動を含む表現がオモシロ過ぎます!

《14》Xavier Cugat and his Orchestra / RUMBA RUMBERO

TUMBAO CUBAN CLASSICS (ESP)


「ルンバの王様」とも言われたザビア・クガート率いるオーケストラによる、3人の歌手をフィーチャーした1930年代後半から40年代前半までの音源を収録した、ご機嫌極まりない大推薦の一枚!!!

《15》7FO / SOUND OF OILHUMAN

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油彩ペイント木人(妖怪?)“オイルヒューマン”なるものを制作する山下雅己と、箱庭アンビエンサー7FOによる展示のための音楽。ひじょ〜〜〜にロスアプ好きする音質感と、人懐っこいメロディーセンスが織りなす、懐かしくも?ちょっぴり異世界なワールド!!!

《16》SUGAI KEN / 如の夜庭 Goto no Yoniwa - Garden in the Night (An Electronic Re-creation)

EM RECORDS (JP)


やはりこのストイックさは、電子音楽の正しい系譜のポイントに記すべき一枚だと思います!様々な虫達が、実に日本的な間をもって饗宴する電脳ワビサビ空間!!!

《17》CAITRO & FELIX

APU / PLAY MUSIC & VIDEO (PER)


意欲的なハイブリッド・クリエイトをするミキ・ゴンサーレスのプロデュースによる文句無しの大推薦盤!!! 豊穣なリズムと弦の響に包まれる、極上の一時を味わうことが出来ます!

《18》V.A. / Filin Sentimental フィーリン・センティメンタル

DISCO CARAMBA (JP)


1950〜60年代のキューバで、様々に花開いた“フィーリン”。クールでモダンな、大人のためのヴォーカルをじっくり味わえるトラックばかり23曲を収録。

《19》Count Ossie & The Mystic Revelation Of Rastafari / Grounation

Dub Store (JP)


エチオピア旧皇帝ハイレ=セラシエを救世主として信仰し、アフリカ復帰を唱える啓示をナイヤビンキにのせて伝承するラスタファリアン永遠名盤!!!

《20》MATEO & CABRERA / MATEO & CABRERA

AYUI / tacuabe (URY)


その独自の音楽バランス感がジワジワと信者を増やすウルグアイ音楽界の南極星!エドゥアルド・マテオと、現在も活動するウルグアイを代表するSSW系のフェルナンド・カブレラによる、ウルグアイ産もっこりバイブスが美しく奇妙に交錯する、1987年録音の共演作!!!


刻々と音楽を聴く状況が変化する様を肌身で感じつつ、飽和した現状をどう楽しんで行くか、乗り切って(サーフして)行くかを探った2016年でありました。飽和には更に快楽的な音エキスを投入し、バターのようにトロ〜〜〜リと溶かしたムードを注入した“仮想パラダイス”を目論んだ当店推奨の「高円寺バレアリック」アイテムは、ご確認頂けましたでしょうかっ!?

その代表的なリリースが、1位に選出したマーク・バロットによる2ndアルバムです。聴けば聴く程に虜になり、快楽ゾーンを抜けた先まで予感させる(?)、上質チルアウト・メランコリックなメモリアル作だと思います。

2位は、衝撃の黒潮の流れを認識できる、伝承が途絶えてしまった祭祀「久高島イザイホー」の最後の記録。これは、今後ゆっくり&じっくりと伝播(海外にも)していくべき音源。

3位は、15年ぶりのフルアルバムをリリースしたエニトクワ。こちらは、アンビエント/ドローンの領域を突破した祈りのようなバイブス。

4位は、アルゼンチン・ロックのプライベート・コア結晶名盤「KAMIKAZE」も再発された、スピネッタの未発表音源。あの声が拝める(聴ける)だけで至福。

5位は、ロングセラーを続け、高円寺ご近所の居酒屋でも評判の「I'm Just Like You: SLY'S STONE FLOWER 1969-70」。これはホント飽きない。酒がすすむね。

オリジナルジャケットで国内再発された6位のGRUPO LOS YOYIも快挙!DISCO CARAMBAの素晴らしい仕事です。

7位は、イビサ島で最初のチルアウト/ラウンジDJとして数々の伝説のビーチパーティーを繰り広げたホセ・パディーヤによる最新作。快楽指数マックスの要チェック作です!

アナログ音質の豊かさ、それに負けない内容の素晴らしさでターンテーブルを回す楽しみを実感させる8位の、ヴィンセント・ムーンのペルーをテーマにしたフィールド・レコーディング作も記憶に染み入る一枚。

9位のカタルーニャの牧歌アシッドフォーク重鎮!シサの2ndは、スパニッシュフォーク/ロック探索の入り口。ここから先のバレアリックに通ずる音道の彷徨いは、店主的にワクワクの連続でした!

10位は、思いがけない出会い(?)でハマった、ペルー出身のカナク・イ・エル・チグレの2nd。オルタナティヴ感と南米哀愁が解け合い、ユニークなエモーションを発露しています。

ちなみに、2016年の一番記憶に刷り込まれた一曲は、坂本慎太郎×VIDEOTAPEMUSICによる「バンコクの夜」12インチからの「夢で見た町」です。


P.S.:ロスアプソンの売れ筋アーティスト達、メルツバウヘア・スタイリスティックスうっど漫まん a.k.a. WOODMAN関連、GRUX関連、虹釜太郎関連、あおやままさし関連、「生き物万歳!」コーナー、SAMPLESS等は、当店の定番・特別枠扱いとなりますので、くまなくチェックをよろしくお願い致します!

(LOS APSON?店主・山辺圭司)
[2016.12.17.]