2016年にLOS APSON?がビビビっ!ときた作品の年間50選チャート!!!!!!!!!!!!!!!!

《1》MARK BARROTT / SKETCHES FROM AN ISLAND 2

International Feel Recordings (ESP)


南米ウルグアイを経て現在はイビサからバレアリック・サウンドをお届けするレーベル、International Feel Recordingsのオーナー、マーク・バロットによる不思議なくらい何度も聴ける2ndアルバム!!!

《2》宮里千里 / 琉球弧の祭祀 - 久高島 イザイホー

Basic Function (JP)


沖縄特有の島国の旋律はもちろん、日本の太平洋沿岸の古代原風景〜黒潮沿岸全域に顕著な、民間信仰トランス・ムーブメントを確認できる貴重な録音!

《3》Enitokwa / 2069

non-entertainment-research (JP)


日本のテクノ/アンビエント黎明期から活動するエニトクワが、15年ぶりにアルバムをリリース!!! 激大マスト・ゲットな高内容ブツですっ!!!!!

《4》Spinetta - Garcia - Ferron / SPINETTA LOS AMIGO

COLUMBIA / SONY MUSIC (ARG)


旅立ってしまったアルゼンチン・ロックの至宝、スピネッタ様の未発表音源!!! なによりもファンは、あの声が拝める(聴ける)だけでも至福この上ないのです。南無妙法蓮華経。

《5》V.A. / I'm Just Like You: SLY'S STONE FLOWER 1969-70

light in the attic (US)


Sly Stoneは何故リズムボックスを使ったのか?それは、「スタジオの隅においてあった。それが何だかわからなかったけど、いじったらビートが作れた。」だそうです。偶然とは、かくもオモシロきことかな。。。

《6》GRUPO LOS YOYI / GRUPO LOS YOYI

DISCO CARAMBA (JP)


70年代キューバに突如として現れ消えていった知られざるレア・グルーヴ、グルーポ・ロス・ジョージ唯一のアルバムをデジタル・リマスタリング復刻!

《7》JOSE PADILLA / SO MANY COLOURS

International Feel Recordings (ESP)


こんな音楽飽和した頭の中の脳ミソの状態を、更に溶かしたバターのようにトロトロにして、一時のスローモー・ビルドアップな仮想快楽ゾーンへ誘ってくれるホセ・パディーヤ、最高ですっ!!!

《8》VINCENT MOON / CHANSONS DU PEROU

LE SAULE (FRA)


数々の優れた映像を世に送り出しているヴィンセント・ムーンが、ペルーをテーマにフィールド・レコーディングした音源集!!!

《9》SISA / QUALSEVOL NIT POT SORTIR EL SOL

K. INDUSTRIA (ESP)


どこか陽気なボヘミアンを思わせる全体のムードは、聴けば聴く程味のある内容で、感覚の越境バレアリックなヒューマニズムに満ちあふれています!レッツ「弛緩フォークロックのすすめ」といったところでしょうか。

《10》KANAKU Y EL TIGRE / QUEMA QUEMA QUEMA

strut / Tiger's Milk (UK)


歌心があるが、気だるく、くぐもった世界観サウンドは、なんだか妙な安心感をおすそ分けしてくれます。


刻々と音楽を聴く状況が変化する様を肌身で感じつつ、飽和した現状をどう楽しんで行くか、乗り切って(サーフして)行くかを探った2016年でありました。飽和には更に快楽的な音エキスを投入し、バターのようにトロ〜〜〜リと溶かしたムードを注入した“仮想パラダイス”を目論んだ当店推奨の「高円寺バレアリック」アイテムは、ご確認頂けましたでしょうかっ!?

その代表的なリリースが、1位に選出したマーク・バロットによる2ndアルバムです。聴けば聴く程に虜になり、快楽ゾーンを抜けた先まで予感させる(?)、上質チルアウト・メランコリックなメモリアル作だと思います。

2位は、衝撃の黒潮の流れを認識できる、伝承が途絶えてしまった祭祀「久高島イザイホー」の最後の記録。これは、今後ゆっくり&じっくりと伝播(海外にも)していくべき音源。

3位は、15年ぶりのフルアルバムをリリースしたエニトクワ。こちらは、アンビエント/ドローンの領域を突破した祈りのようなバイブス。

4位は、アルゼンチン・ロックのプライベート・コア結晶名盤「KAMIKAZE」も再発された、スピネッタの未発表音源。あの声が拝める(聴ける)だけで至福。

5位は、ロングセラーを続け、高円寺ご近所の居酒屋でも評判の「I'm Just Like You: SLY'S STONE FLOWER 1969-70」。これはホント飽きない。酒がすすむね。

オリジナルジャケットで国内再発された6位のGRUPO LOS YOYIも快挙!DISCO CARAMBAの素晴らしい仕事です。

7位は、イビサ島で最初のチルアウト/ラウンジDJとして数々の伝説のビーチパーティーを繰り広げたホセ・パディーヤによる最新作。快楽指数マックスの要チェック作です!

アナログ音質の豊かさ、それに負けない内容の素晴らしさでターンテーブルを回す楽しみを実感させる8位の、ヴィンセント・ムーンのペルーをテーマにしたフィールド・レコーディング作も記憶に染み入る一枚。

9位のカタルーニャの牧歌アシッドフォーク重鎮!シサの2ndは、スパニッシュフォーク/ロック探索の入り口。ここから先のバレアリックに通ずる音道の彷徨いは、店主的にワクワクの連続でした!

10位は、思いがけない出会い(?)でハマった、ペルー出身のカナク・イ・エル・チグレの2nd。オルタナティヴ感と南米哀愁が解け合い、ユニークなエモーションを発露しています。

ちなみに、2016年の一番記憶に刷り込まれた一曲は、坂本慎太郎×VIDEOTAPEMUSICによる「バンコクの夜」12インチからの「夢で見た町」です。


P.S.:ロスアプソンの売れ筋アーティスト達、メルツバウヘア・スタイリスティックスうっど漫まん a.k.a. WOODMAN関連、GRUX関連、虹釜太郎関連、あおやままさし関連、「生き物万歳!」コーナー、SAMPLESS等は、当店の定番・特別枠扱いとなりますので、くまなくチェックをよろしくお願い致します!

(LOS APSON?店主・山辺圭司)
[2016.12.17.]