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渋い…渋過ぎる…。店内で見ると、ぱっと見は淡い色のキャンバス。しかし近づいて見ると、かすかに見える風景のようなもの…(にも見えないかも知れません)。

当店の店内照明は未だにLEDではない電球を使っているのですが、その影響でキャンバスは黄色味を帯び、しかもリング仕様(ルチャマスクマンが戦っている設定。開店立ち上げを手伝ってくれていた宇川直宏の仕込み)にしてある電球傘の影が映り込んでいる…。今までの店内展示では全く気づかなかったことに、今回の展示で気づくことに。

私「これ影が映り込んでますけど、どうしましょう?」
あおやま「これはこれで、いいんじゃないんですか」
私(心の声)「フレキシブルで懐が広いなぁ〜」

ピュアな絵画鑑賞というより、店内空間の一部として成り立っている極渋トリッキーな、ロスアプソン展示史上一番の問題展示になったのではないでしょうか? 影がまた、私には“雲間から現れたUFO”に見えるのですから…。

ということで、当店のフェイバリット画家でギター演奏作品をリリースする、あおやままさしさんのロスアプソン店内展示「Mysterious」。是非ともお買い物を楽しみながら確認してみて下さい。ご来店をお待ちしております〜〜〜。
(山辺圭司/LOS APSON?)

※以下に掲載した、あおやまさん本人による撮影の写真画像では違いが分かるので、ご確認の上、店内でもご鑑賞/ご購入頂ければ幸いです。

Mysterious
キャンバス
カーボン・アクリルガッシュ
各727×530mm
(※LOS APSON?オンラインショップでも購入予約受付中)

写真は午前中の明るい光の部屋で壁に掛けて撮りました
補正とかしてないそのままです
絵は写真に撮ると実際に見るのとは違って見える
絵の具をぶちまけただけのとか
適当に線をシャシャッて描いたような絵なら
写真に撮っても印象は変わらないかもしれないけど
実際に見た風景を描いた絵は
壁に掛けるとそのときの風景が
見えてくる感じ
目で見た情報が脳の中に投影されて
その映像を見てるような感じ
絵は写真でいうとフィルムの状態で
脳の中で現像・プリントという感じ
なのでそっくりそのままを全部描かなくて
想像して見えてくるくらいで終わりにする
音楽も同じで音の並び方で
耳で聞いた音が脳の中でいろいろな錯覚が
起きているのを楽しむという感じ
ただのまっすぐの線でも手前と奥があるみたいに
錯覚して見えたりする
絵のそういうところが好き
絵を撮った写真や印刷などではわからない
壁に掛けてみると見えてくる風景画が好き
好きなのはセザンヌとかモランディとかああいう時代の絵
好きな絵が多い時代はたぶん人工的なものが少なかったから
ふだん日常の風景が今に比べてよかったんだろうなと思う
いつも何を描いているかというと
だいたい電車に乗って写真かビデオを撮ってきて
それを見て家で描いてます
乗り物は電車も自転車も車も船も飛行機もなんでも好きで
移り変わっていく景色を見ているのが好きです
前は抽象的な絵ばかり描いてたときもあったけど
なんかああいうのはいくら描いてもバージョンが違うだけで
もとは同じ気がしてきて飽きてしまった
実際に目に見えるものを描いていると
同じというのがない
光も色もかたちも全部が一回きりという感じで
ずっとあたらしい気がする
(あおやままさし)

あおやままさし「Mysterious」

2018年3月2日(金)〜4月30日(月・振替休日)
at LOS APSON?
東京都杉並区高円寺南4-3-2 三光ビル1F
Tel: 03-6337-1595
http://www.losapson.net/

開廊:15時〜20時
定休日:毎週水曜日
※最新情報はTwitterFacebookをご覧下さい。


開催記念インストアライブ
2018年3月10日(土)18時〜
at LOS APSON?

開催を記念して、あおやままさし本人によるインストアライブを予定しております。

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